文字列式の結果を示す Variant (Integer) を返します。
構文
StrComp ( string1, string2 [, compare ] )
StrComp 関数の引数は次のとおりです。
引数 |
説明 |
---|---|
string1 |
必須。 任意の有効な文字列式。 |
string2 |
必須。 任意の有効な文字列式。 |
compare |
省略可能。 文字列比較の種類を指定します。 compare引数が Null の場合、エラーが発生します。 compare を省略すると、Option Compare の設定によって、比較の種類が決まります。 |
設定
compare 引数の設定:
定数 |
値 |
説明 |
---|---|---|
vbBinaryCompare |
0 |
バイナリの比較を実行します。 |
vbTextCompare |
1 |
テキストの比較を実行します。 |
戻り値
StrComp 関数の戻り値は次のとおりです。
条件 |
StrComp の戻り値 |
---|---|
string1 が string2 より小さい |
-1 |
string1 と string2 が等しい |
0 |
string1 が string2 より大きい |
1 |
string1 または string2 が Null である |
Null |
クエリの例
式 |
結果 |
---|---|
SELECT ProductSales.ProductID, StrComp(ProductID,"PRO_XYZ10") AS ComparisonResult FROM ProductSales; |
フィールド "ProductID" から値を返し、"ProductID" の値を "PRO_XYZ1" と比較し、結果を列 ComparisonResult で返します。 "ProductID" は "PRO_XYZ10" と等しく、StrComp 関数は 0 を返します。 "ProductID" が "PRO_XYZ10" 未満の場合、StrComp 関数は -1 を返します。 "ProductID" が "PRO_XYZ10" より大きい場合、StrComp 関数は 1 を返します。 "ProductID" または "PRO_XYZ10" のいずれかが NULL の場合、StrComp 関数は NULL を返します。 |
VBA の例
注: 次の例は、Visual Basic for Applications (VBA) モジュールでのこの関数の使用方法を示しています。
この例では 、StrComp 関数を使用して、文字列比較の結果を返します。 3 番目の引数が 1 の場合は、テキスト比較が実行されます。3 番目の引数が 0 または省略された場合は、バイナリ比較が実行されます。
Dim MyStr1, MyStr2, MyComp
MyStr1 = "ABCD": MyStr2 = "abcd" ' Define variables.
MyComp = StrComp(MyStr1, MyStr2, 1) ' Returns 0.
MyComp = StrComp(MyStr1, MyStr2, 0) ' Returns -1.
MyComp = StrComp(MyStr2, MyStr1) ' Returns 1.