最終更新日: 2017 年 10 月 25 日
問題
10 月公開の更新プログラムをインストールすると、フォルダーのホーム ページが表示されなくなり、ホーム ページ機能が Outlook のフォルダーのプロパティに表示されません。この機能は、セキュリティの脆弱性を制限するため、既定で無効になりました。
これにより影響を受けるのは、Outlook 2010、Outlook 2013、および Outlook 2016 です。
状態: 回避策
回避策 1 (推奨) :
使っているフォルダーのホーム ページが Outlook の既定のフォルダーのいずれかに関連付けられている場合に推奨される回避策は、WebView レジストリ エントリを使って、URL ターゲットを外部の Web サイトではなく内部の Web サイトに設定することです。たとえば、受信トレイで内部のホーム ページを参照していた場合は、次のような WebView レジストリ キーを追加して、内部の場所の URL 文字列を設定できます。
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Inbox] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]"
他の既定フォルダーに対して追加できる WebView レジストリ キーの例を以下に示します。
フォルダー |
レジストリ エントリ |
予定表 |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Calendar] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
連絡先 |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Contacts] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
削除済みアイテム |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Deleted Items] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
下書き |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Drafts] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
履歴 |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Journal] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
迷惑メール |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Junk E-mail] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
メモ |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Notes] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
送信トレイ |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Outbox] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
RSS |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\RSS] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
送信済みメール |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Sent Mail] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
タスク |
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\WebView\Tasks] "URL"="http://[内部の URL をここで指定]" |
回避策 2 :
ホーム ページが既定のフォルダーに関連付けられていない場合、または悪意のある Web ページに対するセキュリティ保護を弱くしたい場合は、次のレジストリ キーを設定して、元のフォルダー タブとレンダリング動作を再び有効にすることができます。
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Security] "EnableRoamingFolderHomepages"=dword:00000001
フォルダーのホーム ページ機能を再び有効にし、これを使用して既定ではないセカンダリのメールボックスで作業する必要がある場合は、次のレジストリ キーも設定する必要があります。
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Security] DWORD: NonDefaultStoreScript 値のデータ: 1 (16 進数) を有効にします。