手続きに省略可能なバリアント型 (Variant)引数 の引数が渡されたかどうかを、ブール型 (Boolean) の値で返します。
構文
IsMissing( argname )
argname は必須の引数です。プロシージャの省略可能なバリアント型 (Variant) の引数の名前を指定します。
解説
IsMissing 関数を使用して、プロシージャの呼び出しでオプションの Variant 引数が指定されているかどうかを検出します。 指定した引数に値が渡されていない場合、IsMissing は True を返します。それ以外の場合は False を返します。 引数に対して IsMissing が True を返した場合、他のコードで不足している引数を使用すると、ユーザー定義エラーが発生する可能性があります。 引数 ParamArray で IsMissing を使用すると、常に False が返されます。 空の ParamArray を検出するには、配列の上限が下限より小さいかどうかをテストします。
注: IsMissing は単純なデータ型 ( Integer や Double など) では機能しません。 バリアント型とは異なり、"欠落" フラグ ビットのプロビジョニングがないためです。 このため、型指定された省略可能な引数の構文では、既定値を指定できます。 プロシージャの呼び出し時に引数を省略すると、次の例のように、引数にこの既定値が設定されます。
注: 次の例は、Visual Basic for Applications (VBA) モジュールでのこの関数の使用方法を示しています。 VBA の使用方法の詳細については、[検索] の横にあるドロップダウン リストで [開発者用リファレンス] を選び、検索ボックスに検索する用語を入力します。
Sub MySub(Optional MyVar As String = "specialvalue")
If MyVar = "specialvalue" Then ' MyVar was omitted. Else ... End Sub
多くの場合は、関数呼び出しでユーザーが指定を省略した場合に MyVar に使用する値と既定値を同じにすることにより、If MyVar テスト全体を省略することができます。 そうすることで、コードがより簡潔に、より効率的になります。
例
この例では、IsMissing 関数を使用して、オプションの引数がユーザー定義プロシージャに渡されたかどうかを確認します。 引数 Optional には、既定値と、バリアント型 (Variant) 以外の型を指定できるようになった点にご注意ください。
Dim ReturnValue
' The following statements call the user-defined ' function procedure. ReturnValue = ReturnTwice() ' Returns Null. ReturnValue = ReturnTwice(2) ' Returns 4. ' Function procedure definition. Function ReturnTwice(Optional A) If IsMissing(A) Then ' If argument is missing, return a Null. ReturnTwice = Null Else ' If argument is present, return twice the value. ReturnTwice = A * 2 End If End Function