ここでは、Microsoft Excel の MID 関数と MIDB 関数の書式および使用法について説明します。
説明
文字列の指定された位置から指定された文字数の文字を返します。
MIDB 関数は、文字列の任意の位置から指定されたバイト数の文字を返します。
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これらの関数は、一部の言語ではご利用いただけないことがあります。
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MID 関数は、1 バイト文字セット (SBCS) を使う言語での使用を意図したものです。MIDB 関数は、2 バイト文字セット (DBCS) を使う言語での使用を前提としています。 コンピューターの既定の言語の設定に応じて、戻り値は次のようになります。
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MID 関数では、既定の言語の設定に関係なく、1 バイト文字も 2 バイト文字も、各文字が常に 1 つとして数えられます。
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MIDB 関数では、DBCS をサポートする言語の編集を有効にした後でその言語を既定の言語として設定した場合に、各 2 バイト文字が 2 つとして数えられます。 それ以外の場合は、各文字は 1 つとして数えられます。
DBCS をサポートする言語には、日本語、簡体字中国語、繁体字中国語、および韓国語があります。
構文
MID(文字列, 開始位置, 文字数)
MIDB(文字列, 開始位置, バイト数)
MID 関数および MIDB 関数の書式には、次の引数があります。
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文字列 必ず指定します。 取り出す文字を含む文字列を指定します。
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開始位置 必ず指定します。 文字列から取り出す先頭文字の位置を数値で指定します。 文字列の先頭文字の位置が 1 になります。
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start_numがテキストの長さより大きい場合、MID/MIDB は "" (空のテキスト) を返します。
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start_numがテキストの長さより小さいが、start_numとnum_charsがテキストの長さを超える場合、MID/MIDB はテキストの末尾まで文字を返します。
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start_numが 1 未満の場合、MID/MIDB は #VALUE を返します。 エラー値。
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文字数 MID に必要です。 取り出す文字数を指定します。
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文字数に負の数を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
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バイト数 MIDB に必要です。 取り出すバイト数を指定します。
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バイト数に負の数を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
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使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
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Fluid Flow |
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数式 |
説明 |
結果 |
=MID(A2,1,5) |
A2 の中の文字列の最初の文字から 5 文字が返されます。 |
Fluid |
=MID(A2,7,20) |
A2 の中の文字列の 7 番目の文字から 20 文字が返されます。 返される文字数 (20) が文字列の長さ (10) よりも大きいので、7 番目以降のすべての文字が返されます。 末尾に空の文字 (スペース) が追加されることはありません。 |
Flow |
=MID(A2,20,5) |
開始位置が文字列の長さ (10) を超えるので、空の文字列が返されます。 |