条件付き書式を利用すると、スプレッドシート内の重要な情報が一瞬で強調表示されます。 しかしながら、組み込みの書式設定ルールでは十分ではないことがあります。 独自の数式や条件付き書式ルールを追加すると、組み込みルールではできないことをできるようになります。
たとえば、歯科医院の患者のうち誕生日が近づいている人を特定し、誕生日カードを送付したら送付済みのマークを付けることができます。
下のワークシートには必要な情報が表示されています。条件付き書式を利用しており、それぞれ数式を含む 2 つのルールに基づいています。 列 A の最初のルールは今後の誕生日に書式設定を適用します。列 C のルールは、“Y” が入力されるとセルに書式設定を適用し、誕生日カードが送付されたことを示します。
最初のルールを作成するには:
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セル A2 から A7 を選択します。 選択するには、A2 から A7 までドラッグします。
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[ホーム] タブで、[条件付き書式]、[新しいルール] の順にクリックします。
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[スタイル] ボックスで、[クラシック] をクリックします。
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[クラシック] ボックスで、[上位または下位に入る値だけを書式設定] をクリックして選び、[数式を使用して、書式設定するセルを決定] に変更します。
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次のボックスに、数式を「=A2>TODAY()」と入力します。
この数式では、TODAY 関数を利用し、列 A の日付が本日より未来にあるかどうかを調べます。 本日より未来にある場合、セルに書式設定が適用されます。
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[書式] ボックスで、[ユーザー設定の書式] をクリックします。
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[セルの書式設定] ダイアログ ボックスの [フォント] タブをクリックします。
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[色] ボックスで、[赤] を選択します。 [フォント スタイル] ボックスで、[太字] を選択します。
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ダイアログ ボックスが閉じるまで [OK] をクリックします。
書式設定が列 A に適用されます。
2 番目のルールを作成するには:
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セル C2 から C7 を選択します。
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[ホーム] タブで、[条件付き書式]、[新しいルール] の順にクリックします。
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[スタイル] ボックスで、[クラシック] をクリックします。
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[クラシック] ボックスで、[上位または下位に入る値だけを書式設定] をクリックして選び、[数式を使用して、書式設定するセルを決定] に変更します。
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次のボックスで、数式を「=C2="Y"」と入力します。
この数式は、列 C のセルが "Y" (Y を囲む引用符はこれがテキストであることを示すためです) を含んでいるかどうかを調べるものです。 本日より未来にある場合、セルに書式設定が適用されます。
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[書式] ボックスで、[ユーザー設定の書式] をクリックします。
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上部の [フォント] タブをクリックします。
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[色] ボックスで、[白] を選択します。 [フォント スタイル] ボックスで、[太字] を選択します。
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上部の [塗りつぶし] タブをクリックし、[背景色] で [緑] を選択します。
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ダイアログ ボックスが閉じるまで [OK] をクリックします。
書式設定が列 C に適用されます。
実際に試してみる
上の例では、条件付き書式として非常に単純な数式を利用しました。 独自の数式や使い慣れている他の数式をいろいろ試してください。
もう 1 つ、次のレベルの例を紹介します。 ブックに次のデータ テーブルを入力してください。 セル A1 で開始します。 次に、セル D2:D11 を選択し、次の数式を利用する条件付き書式ルールを新しく作成します。
=COUNTIF($D$2:$D$11,D2)>1
ルールを作成したら、それを D2:D11 に適用します。 条件に一致するセル (D 列に複数回現れる都市、港区と目黒区) に色書式を適用するように設定します。
名 |
姓 |
電話 |
区名 |
由香 |
阿藤 |
03-1111-1111 |
港区 |
保美 |
川井 |
03-2222-2222 |
江戸川区 |
勇 |
木山 |
03-3333-3333 |
目黒区 |
祐子 |
山神 |
03-4444-4444 |
世田谷区 |
明美 |
根本 |
03-5555-5555 |
荒川区 |
俊之 |
青木 |
03-6666-6666 |
目黒区 |
由香 |
阿藤 |
03-7777-7777 |
墨田区 |
親市 |
関多 |
03-8888-8888 |
渋谷区 |
ちづ |
古井 |
03-9999-9999 |
港区 |
真理子 |
江田 |
03-0000-0000 |
葛飾区 |