ここでは、Microsoft Excel の CUBEKPIMEMBER 関数の書式および使用法について説明します。
説明
主要業績評価指標 (KPI) のプロパティを返し、KPI 名をセルに表示します。 KPI は、月間粗利益や四半期従業員退職率など、定量化が可能な測定値であり、組織の業績をモニタリングするために使用されます。
: CUBEKPIMEMBER 関数はブックが Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services 以降のデータ ソースに接続されている場合にのみサポートされます。
書式
CUBEKPIMEMBER(接続, KPI 名, KPI のプロパティ, [キャプション])
CUBEKPIMEMBER 関数の書式には、次の引数があります。
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接続 必ず指定します。 キューブへの接続名を表す文字列です。
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KPI 名 必ず指定します。 キューブ内の KPI の名前を表す文字列です。
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KPI のプロパティ 必ず指定します。 返される KPI コンポーネントです。次のいずれかを指定できます。
整数値 |
列挙定数 |
説明 |
1 |
KPIValue |
実際の値です |
2 |
KPIGoal |
目標となる値です |
3 |
KPIStatus |
ある時点での KPI の状態を表します |
4 |
KPITrend |
一定期間の値のメジャーを表します |
5 |
KPIWeight |
KPI に割り当てられる相対的重要度を表します |
6 |
KPICurrentTimeMember |
KPI の一時的な内容を表します |
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KPI のプロパティに KPIValue を指定すると、KPI 名だけがセルに表示されます。
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キャプション 省略可能です。 KPI 名および KPI のプロパティの代わりにセルに表示される代替テキストです。
解説
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CUBEKPIMEMBER 関数を使用して評価する場合、すべてのデータを取得する前に、一時的にセル内に "#GETTING_DATA..." というメッセージが表示されます。
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計算で KPI を使用するには、CUBEKPIMEMBER 関数を CUBEVALUE 関数のメンバー式の引数として指定します。
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接続名がブックに格納されている有効なブック接続でない場合は、エラー値 #NAME? が返されます。 オンライン分析処理 (OLAP) サーバーが実行されていない、利用できない、またはエラー メッセージを返す場合も、エラー値 #NAME? が返されます。
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KPI 名または KPI のプロパティが無効な場合、エラー値 #N/A が返されます。
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計算メンバーや名前付きセットなど、ピボットテーブル内のセッションベースのオブジェクトを参照すると、エラー値 #N/A が返されることがあります。 これは、接続が共有されていて、そのピボットテーブルが削除された場合、またはピボットテーブルが数式に変換された場合です ([オプション] タブの [ツール] で [OLAP ツール] をクリックし、次に [数式に変換] をクリック)。
使用例
=CUBEKPIMEMBER("売上","MySalesKPI",1)
=CUBEKPIMEMBER("売上","MySalesKPI", KPIGoal,"売上 KPI 目標")