共分散 (2 組の対応するデータ間での標準偏差の積の平均値) を返します。
共分散を利用することによって、2 組のデータの相関関係を分析することができます。 たとえば、収入と最終学歴の相関関係を調べることができます。
: この関数は、より精度が高く、その使い方をより適切に表す名前を持つ、新しい 1 つ以上の関数で置き換えられました。 この関数は下位互換性のために引き続き利用可能ですが、Excel の将来のバージョンでは利用できなくなる可能性があるため、今後は新しい関数を使用することを検討してください。
新しい関数の詳細については、「COVARIANCE.P 関数」および「COVARIANCE.S 関数」を参照してください。
書式
COVAR(配列 1,配列 2)
COVAR 関数の書式には、次の引数があります。
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配列 1 必ず指定します。 整数のデータが入力されている一方のセル範囲を指定します。
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配列 2 必ず指定します。 整数のデータが入力されているもう一方のセル範囲を指定します。
解説
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引数には、数値か、数値を含む名前、配列、または参照を指定します。
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引数として指定した配列またはセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として 0 (ゼロ) を含むセルは計算の対象となります。
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配列 1 と配列 2 に入力されているデータ数が異なる場合、エラー値 #N/A が返されます。
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配列 1 または配列 2 にデータが入力されていない場合、#DIV/0! が エラー値として返されます。
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共分散は、次の数式で表されます。
ここで、
は標本平均 AVERAGE(配列 1) と標本平均 AVERAGE(配列 2) であり、n は標本数です。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ 1 |
データ 2 |
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3 |
9 |
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2 |
7 |
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4 |
12 |
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5 |
15 |
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6 |
17 |
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数式 |
説明 |
結果 |
=COVAR(A2:A6, B2:B6) |
共分散 (上にある 2 組の対応するデータ間での標準偏差の積の平均値) を返します。 |
5.2 |