指定されたβ分布の累積β確率密度関数の逆関数の値を返します。 つまり、確率 = BETADIST(x,...) の場合は、BETAINV(確率,...) = x となります。 β分布は、プロジェクト計画などで、期待される完了時間と公差を指定して予想完了時間をモデル化する場合に使用できます。
: この関数は、より精度が高く、その使い方をより適切に表す名前を持つ、新しい 1 つ以上の関数で置き換えられました。 この関数は下位互換性のために引き続き利用可能ですが、Excel の将来のバージョンでは利用できなくなる可能性があるため、今後は新しい関数を使用することを検討してください。
新しい関数の詳細については、「BETA.INV 関数」を参照してください。
書式
BETAINV(確率,α,β,[A],[B])
BETAINV 関数の書式には、次の引数があります。
-
確率 必ず指定します。 β分布における確率を指定します。
-
α 必ず指定します。 確率分布のパラメーターを指定します。
-
β 必ず指定します。 確率分布のパラメーターを指定します。
-
A 省略可能です。 x の区間の下限を指定します。
-
B 省略可能です。 x の区間の上限を指定します。
解説
-
引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
-
α ≦ 0 または β ≦ 0 の場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
-
確率 ≦ 0 または 確率 > 1 の場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
-
A と B の値を省略した場合は、標準の累積β分布 (A = 0 と B = 1) が使用されます。
確率の値が指定されると、BETADIST(x, α, β, A, B) = 確率となるような値 x がシークされます。 したがって、BETAINV 関数の精度は BETADIST 関数の精度に依存します。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
|
0.685470581 |
β確率分布に伴う確率 |
|
8 |
確率分布のパラメーター |
|
10 |
確率分布のパラメーター |
|
1 |
下限 |
|
3 |
上限 |
|
数式 |
説明 |
結果 |
=BETAINV(A2,A3,A4,A5,A6) |
上の値に対応するβ分布の確率密度関数の逆関数の値を求めます。 |
2 |