ここでは、Microsoft Excel の AMORLINC 関数の書式および使用法について説明します。
説明
各会計期における減価償却費を返します。 この関数は、フランスの会計システムのために用意されています。 資産を会計期の途中に購入した場合、日割り計算による減価償却費が計上されます。
書式
AMORLINC(取得価額, 購入日, 開始期, 残存価額, 期, 率, [基準])
: 日付は、DATE 関数を使って入力するか、他の数式または他の関数の結果として指定します。 たとえば、2008 年 5 月 23 日を入力する場合は、DATE(2008,5,23) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
AMORLINC 関数の書式には、次の引数があります。
-
価格 必ず指定します。 資産を購入した時点での価格を指定します。
-
購入日 必ず指定します。 資産を購入した日付を指定します。
-
開始期 必ず指定します。 最初の会計期が終了する日付を指定します。
-
残存価額 必ず指定します。 耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
-
期 必ず指定します。 会計期 (会計年度) を指定します。
-
利率 必ず指定します。 減価償却率を指定します。
-
基準 省略可能です。 1 年を何日として計算するかを表す数値を指定します。
基準 |
1 年の日数 |
0 または省略 |
360 日 (NASD 方式) |
1 |
実際の日数 |
3 |
365 日 |
4 |
360 日 (ヨーロッパ方式) |
解説
Microsoft Office Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算が行われています。 既定では、1900 年 1 月 1 日がシリアル値 1 として保存され、2008 年 1 月 1 日は 1900 年 1 月 1 日から 39,448 日後に当たるので、シリアル値は 39448 になります。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
|
2400 |
取得価額 |
|
39679 |
購入日 |
|
39813 |
最初の会計期が終了する日付 |
|
300 |
残存価額 |
|
1 |
期間 |
|
0.15 |
減価償却率 |
|
1 |
年の基準 (実際の日数) |
|
数式 |
説明 |
結果 |
=AMORLINC(A2,A3,A4,A5,A6,A7,A7) |
最初の会計期の減価償却費を計算します |
360 |