最終更新日: 2021 年 8 月 09 日
問題
Outlook の DLP ポリシー ヒントで、一部のシナリオにおいてメールの本文や添付ファイル内の機密情報の種類 (SIT) が検出されないという問題がありました。
以下は、一貫性のある動作が行われていないことが確認されている機密情報の種類です。 これらの機密情報の種類がポリシーに追加されている場合、このリストに含まれていないものも含めて、Outlook デスクトップでポリシー ヒントは動作しなくなります。
フランスのパスポート番号 |
米国/英国のパスポート番号 |
イタリアの運転免許証番号 |
スウェーデンのパスポート番号 |
ポーランドのパスポート |
フィンランドのパスポート番号 |
英国の運転免許証番号 |
Outlook デスクトップで DLP ポリシー ヒントのトラブルシューティングを行う場合には、サポートされている条件やアクションを使用していることをご確認ください。
Outlook デスクトップは現在、ポリシー ヒントの表示に関して以下の 2 つの条件をサポートしています。DLP ポリシーに関するメール通知の送信とポリシー ヒントの表示 - Microsoft 365 コンプライアンス | Microsoft Docs。
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以下を含むコンテンツ
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コンテンツは共有されています
Outlook デスクトップは現在、例外に対するポリシー ヒントの表示をサポートしていません。データ損失防止 (DLP) ポリシー ヒントのトラブルシューティング - Office 365 | Microsoft Docsまた、密度ラベルの表示もサポートしていません。DLP ポリシーで条件として秘密度ラベルを使用する (プレビュー) - Microsoft 365 コンプライアンス | Microsoft Docs。
ポリシー ヒントが複数の場所で構成されている場合、期待通りに動作しません。 ポリシー ヒントの構成または有効化は、以下のいずれかの場所でのみ行う必要があります。DLP をセキュリティ/コンプライアンス センターおよび Exchange 管理センターと連携する方法 - Microsoft 365 コンプライアンス | Microsoft Docs。
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Exchange 管理センター
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セキュリティ/コンプライアンス センター
状態: 修正済み
Outlook デスクトップ クライアントへの修正プログラムは、バージョン 2105、ビルド 14026.20000 から利用できます。 修正は、半年次チャネル バージョン 2102 ビルド 13801.20862 にもバックポートされています。 それぞれのチャネルのバージョンを確認するには、[更新履歴 ページ] を参照してください。
サービスの修正プログラムは、メールボックス バージョン 15.20.4128.0 以上で利用できます。 Outlook の [接続状態] ダイアログ を使用して、メールボックスのバージョンを確認できます。
信頼性と安定性を向上させるために、Outlook デスクトップに現在実装されているポリシー ヒント機能が大幅に更新されます。 2021 年 5 月以降に Outlook のポリシー ヒント機能を使用すると、より信頼性が高く、予測精度の高い使用感が得られるようになります。 この作業は継続的に実施され、1 年を通して機能の適用範囲や信頼性が段階的に改善されていきます。
ポリシー ヒントに関連するすべての潜在的な問題が現在の設計上の制限に起因するわけではないので、新しい問題に対しては通常のトラブルシューティング手順を適用する必要があります。 新しい問題が、現在進行中の改修作業の対象となる問題として判断された場合、その新しい問題の修正は、更新された実装内容が実際に運用される月の翌月に初めて可能となります。