Citation フィールドは、選択した引用文献のスタイルに従って特定の資料文献に関する情報を表示します。 文書に引用文献を挿入する最も簡単な方法は、[参考資料] タブの [引用文献と文献目録] グループで [引用文献の挿入] をクリックする方法です。
Citation フィールド コードにスイッチを追加することで、引用文献をカスタマイズできます。 これらのスイッチは、[引用文献の編集] または [資料文献の編集] ダイアログ ボックスでは使用できません。
文書に Citation フィールド コードを挿入する簡単な方法は、[参考資料] タブの [引用文献と文献目録] グループで [引用文献の挿入] をクリックする方法です。 このコマンドを使用する場合、Word によって Citation フィールド コードが文書内に配置されます。
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引用文献を挿入する位置をクリックします。
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[参考資料] タブの [引用文献と文献目録] グループで [引用文献の挿入] をクリックします。
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次のいずれかの操作を行います。
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引用文献が、資料文献の現在のリスト内にある資料文献を参照している場合は、その資料文献をクリックします。
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引用文献が、まだ資料文献のリストに含まれていない資料文献を参照している場合、[新しい資料文献の追加] をクリックし、[資料文献の作成] ダイアログ ボックスで資料文献の情報を入力します。 新しい資料文献が、資料文献リストのマスター リストおよび現在のリストの両方に追加され、引用文献が文書に挿入されます。
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新しい資料文献のプレースホルダーとして引用文献を挿入する場合は、[新しいプレースホルダーの追加] をクリックします。
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注: [フィールド] ダイアログ ボックスを使用して Citation フィールド コードを挿入することもできます。
文書内に Citation フィールド コードがある場合、[フィールド] ダイアログ ボックスを使用してフィールド コードを変更できます。
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変更する Citation フィールド コードを右クリックし、ショートカット メニューの [フィールドの編集] をクリックします。
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[フィールド コード] ボックスで、別のタグ名を入力したり、スイッチの変更を行います。
構文
文書内の Citation フィールド コードを表示すると、次のような構文が表示されます。
{ CITATIONTag[オプションのスイッチ]}
注: フィールド コードは、何を表示するかをフィールドに指示します。 フィールドの実行結果は、フィールド コードの評価後に文書内に表示される内容です。 フィールド コードとフィールド コードの実行結果の表示を切り替えるには、Alt キーを押しながら F9 キーを押します。
説明
タグ
資料文献の一意の識別子になります。 資料文献の一覧に新しい資料文献を追加すると、Word によりタグ名が生成されます。 Citation フィールドコードのタグ プロパティとは、資料文献をリストに追加するか、既存の資料文献リストを変更する際に [資料文献の作成] または [資料文献の編集] ダイアログ ボックスに表示されるタグ名です。 このタグ名は、大文字と小文字が区別されます。
オプションのスイッチ
\l ロケール ID
引用文献を表示する言語を指定します。 [資料文献の作成] または [資料文献の編集] ダイアログ ボックスの [言語] のリストで [既定] が選択されている場合、\l スイッチおよびロケール ID を使用することで、指定した言語で引用文献を表示します。
\v ボリューム番号
指定した巻数を引用文献に追加します。
\f "接頭辞"
引用文献の先頭に引用符に囲まれたテキストを追加します。 たとえば、フィールドコード { CITATION \l 1033 Che01 \f "qtd. in" } は、MLA 引用文献スタイルで次のような引用文献を表示します。
(qtd. in Chen).
\s "接尾辞"
引用資料の末尾に引用符に囲まれたテキストを追加します。 たとえば、フィールドコード { CITATION \l 1033 Che01 \s "in press" } は、APA 引用文献スタイルで次のような引用文献を表示します。
(Chen, 2003, in press).
\m タグ名
同じ引用文献に別の資料文献を追加します。
注: 既存の引用文献を選択し、そこに別の資料文献を挿入することでも、同じ引用文献に別の資料文献を追加できます。
使用例
フィールド コード { CITATION \l 1033 Che01 \v3 \m Kra \v2 } の実行結果では、引用文献のスタイルが APA の場合、次のような引用文献が表示されます。
(Chen, 2003, vol. 3; Kramer, 2006, vol. 2).