Advance フィールド コードは、フィールドに続く文字列の先頭位置を上下左右方向にずらしたり、指定された水平位置または垂直位置に移動したりします。
フィールド コードを使用すると、現在の日付やページ番号などのフィールド コードの値が Word 文書に自動的に値が挿入されます。 通常、結果の値は文書の一部として表示されます。 結果の表示とフィールド コードの表示を切り替えるには、Windows の場合は Alt キーを押しながら F9 キーを押し、Mac の場合は fn キーと Option キーを押しながら F9 キーを押します。
ただし、このフィールドを使用する前に、次のいずれかの方法を使用して、文字列の位置を調整してみてください。
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[段落] ダイアログ ボックスで目的のオプションを選択し、テキストの水平方向の位置を調整することができます。
[段落] ダイアログ ボックスを表示するには、Windows で [ホーム] タブを選択し、[段落] ダイアログ ボックス起動ツールを選択します。 Mac の場合は、[ファイル形式] メニューを選択し、[段落] を選択します。
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[フォント] ダイアログ ボックスの [詳細設定] で目的のオプションを選択し、テキストの垂直方向の位置を調整することができます。
[フォント] ダイアログ ボックスを表示するには、Windows で [ホーム] タブを選択し、[フォント] ダイアログ ボックス起動ツールを選択します。 Mac の場合は、[ファイル形式] メニューを選択し、[フォント] を選択します。
構文
文書内の Advance フィールド コードを表示すると、次のような構文が表示されます。
{ ADVANCE [スイッチ ] }
スイッチ
Advance フィールドでこのスイッチを使用することにより、文字列が重なり合う場合があります。 Advance フィールドを使用して、前のページ、次のページ、または現在のページの印刷余白に文字列を移動すると、それらの文字列は印刷されなくなります。
\d
フィールドの後の文字列を、指定したポイント数だけ下方向に移動します。 たとえば、{ ADVANCE \d 4 } では、文字列は 4 ポイント下方向に移動します。
\u
フィールドの後の文字列を、指定したポイント数だけ上方向に移動します。
\l
フィールドの後の文字列を、指定したポイント数だけ左方向に移動します。
\r
フィールドの後の文字列を、指定したポイント数だけ右方向に移動します。
\x
フィールドの後の文字列を、列、フレーム、またはテキスト ボックスの左端を基準にして、指定した距離だけ水平方向に移動します。 たとえば、{ ADVANCE \x 4 } では、文字列の先頭が、左端から右方向に 4 ポイントの位置へ移動します。
\y
フィールドの後の文字列を、ページを基準にして、指定した距離だけ垂直方向に移動します。 このフィールドを含む文字列の行全体が移動します。
注: Microsoft Office では、ページ余白の外側に移動するような位置を指定した場合、および表、テキスト ボックス、脚注、文末脚注、注釈、ヘッダー、またはフッターで \y スイッチを使用した場合に、このスイッチが無視されます。 \y スイッチの実行結果を確認するには、印刷レイアウト表示 を使用します。