組み込みの Windows スクリーン リーダーである、ナレーターを操作する方法を一部変更しました。 ユーザーがより簡単にナレーターを習得および使用できる必要があったため、ユーザーが他のスクリーン リーダーを使用して得た可能性のある知識に基づいて構築しています。 本リリースでは、ナレーター用の新しい標準キーボード レイアウトを紹介しています。 ナレーターをご使用の場合は、キーボードは既定で標準的なレイアウトに設定されます。
本記事はすべての変更に関する説明の最初の部分に過ぎません。 すべてのスクリーン リーダーのコンテンツは徐々に更新されていきますが、少し時間がかかります。 それまでの間、この記事で乗り切っていただく必要があります。
: 従来のナレーターのキーボードがお好みでしたら、戻すことができます。 戻す場合は、[Windows ロゴ] キーを押しながら [Ctrl] キーと [N] キーを押します。 次が読み上げられるまで、[Tab] キーを押します。「キーボード レイアウト、標準を選択します。」 レイアウトを以前の設定に変更するには、[下方向] キーを一度押します。 次が読み上げられます。「以前の設定を選択しました。」 以前のコマンドのキーボード操作と、新しいナレーターの機能で使用するキーボード操作が競合する場合、新しいナレーター コマンドは以前の設定のキーボード レイアウトでは利用できません。
主な機能をいくつか紹介します。
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ナレーターでは、ナレーターの修飾キーとして、[CapsLock] キーまたは [Insert] キーのいずれかが使用できるようになりました。 これ以降、これらの修飾キーを 「SR キー」と呼ぶことにします。
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[ビューの変更] コマンドが更新されました。 それらのコマンドは、[SR] キー + [ページ アップ] および [ページ ダウン] キーにマッピングされるようになりました。 または、 [SR] キー + Ctrl + [上下方向] キーを押して [ビューの変更] を使用することもできます。 [次に移動] および [前に移動] は変更されていません。
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スキャン モードでの [プライマリ アクション] または [セカンダリ アクション] のコマンドは変更されました。 [プライマリ アクション] は Enter キーまたは Space キーを押すと実行できます。 それらのキーのそれぞれに Shift キーを追加するだけで (Shift + Enter キーまたは Shift + Space キー)、[セカンダリ アクション] を実行できます。 選択するキーボード レイアウトに関係なく、この変更が表示されます。
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ナレーターのページ、段落、行、単語、文字のコマンドは、新しい標準キーボード レイアウトで変更されています。 さらに、ナレーターのコマンドの多くはより覚えやすいように変更されました。 また、スクリーン リーダーのユーザーが使い慣れたキー操作に合わせて変更されたものもあります。
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テンキーを使用してナレーターのコマンドを発行することができるようになりました。 以下でこれについて詳しく説明します。
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リンクの一覧、見出しの一覧、ランドマークの一覧、ナレーターの検索など、ナレーターの新しいコマンドがいくつか追加されました。
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テキストを選択するための、スキャン モードの新しいキーボード コマンドがいくつか追加されました。
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リンク、見出し、テーブルへの移動のためのナレーターのキーボード コマンドのいくつかが、標準キーボード レイアウトから廃止されました。 これらのコマンドは、スキャン モードおよび [ビューの変更] で引き続き利用できます。 また、[含まれる領域の最後の項目に移動する] コマンドも廃止されました。
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新しい Microsoft 365 の機能は Microsoft 365 サブスクリプションをご利用の方に段階的にリリースされるため、ご使用のアプリではこれらの機能をまだ使用できない可能性があります。 より早く新機能を入手するための方法については、Office Insider プログラムにご参加ください。
この記事の内容
アップグレード操作
このバージョンの Windows にアップグレードしてナレーターに切り替えると、ナレーターのキーボード レイアウトに行った変更に関する情報を表示するダイアログが表示されます。 これをオフにするには、[今後このメッセージを表示しない] チェック ボックスをオンにします。
[SR] キー
ナレーターの修飾キーにいくつかの変更を行いました。 ナレーターの設定の全体にわたって、および今後のドキュメントでは、ナレーターの修飾キーを「[SR] キー」と呼ぶことにします。
既定では、[CapsLock] キーと [Insert] キーを [SR] キーとして使用できます。 106 日本語キーボードをご使用の場合、[無変換]キーおよび [Insert] キーを [SR] キーとして使用できます。 これは、[Ctrl] キーと [Alt] キーがナレーターの修飾キーとして使用されていた、以前のリリースからの変更です。
ナレーターの設定の変更
[キーボード設定の選択] というナレーターの設定で新しい見出しを追加しました。 H キーを使用してスキャン モードにし、見出しに移動することができます。 そこでは次の設定が表示されます。
キーボード レイアウトの選択
この設定では、ナレーターのキーボード レイアウトを選択することができます。 既定では、[標準] キーボード レイアウトが選択されています。 2018 年 4 月リリースからのキーボード レイアウトに戻す場合は、[レガシー] レイアウトを選択します。
ナレーターの修飾キーの選択
この設定では、ナレーターの修飾キー ([SR] キー) として使用するキーを決めることができます。 次のオプションが使用できます。
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CapsLock キーと Insert キー(既定の設定)
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Insert キー
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CapsLock キー
106 日本語キーボードを使用している場合、設定内容は次のとおりです。
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無変換キーと Insert キー(既定の設定)
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変換キー
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Insert キー
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無変換キー
ナレーターの新しいショートカット キー
いくつかの新機能がこのリリースでナレーターに追加されています。 これらのコマンドには、スキャン モードでのみ動作するものと、ナレーターの使用中に常に動作するものがあります。
: この文書全体の中で示されているテーブル内のコマンドのキーボード操作について説明する場合、ナレーター 修飾キーは単純に [SR] キーと呼びます。 また、ナレーターの全コマンドを表示する [SR] キー + F1 ダイアログでこれが表示されます。
新しい一般的なショートカット キー
これらのショートカット キーはスキャン モードがオンでもオフでも動作します。
コマンド |
キー |
選択範囲の読み上げ |
SR + Shift + 下方向キー |
スペルの選択 |
SR + Shift + 下方向キーをすばやく 2 回 |
リンクの一覧 |
SR + F7 |
見出しの一覧 |
SR + F6 |
ランドマークの一覧 |
SR + F5 |
ナレーターの検索 |
SR + Ctrl + F |
続けて次を検索 |
SR + F3 |
続けて前を検索 |
SR + Shift + F3 |
スキャン モードの新しいショートカット キー
本リリースでは、スキャン モードでコンテンツを選択して Windows クリップボードにコピーすることができます。 スキャン モードの使用中には、次のショートカットが動作します。
コマンド |
キー |
ナレーターのフォーカスの文字を選択または選択解除 |
Shift + 左方向キーまたは右方向キー |
ナレーターのフォーカスの単語を選択または選択解除 |
Ctrl + Shift + 左方向キーまたは右方向キー |
ナレーターのフォーカスの行を選択または選択解除 |
Shift + 上方向キーまたは下方向キー |
ナレーターのフォーカスの段落を選択または選択解除 |
Ctrl + Shift + 上方向キーまたは下方向キー |
現在の行の先頭または末尾を選択 |
Shift + Home または End |
文書の先頭または末尾を選択 |
Ctrl + Shift + Home または End |
ページの選択または選択解除 |
Shift + PageUp または PageDown |
ブロックをマーク |
F9 |
ブロックを選択 |
F10 |
すべてを選択 |
Ctrl + A |
選択範囲の読み上げ |
SR + Shift + 下方向キー |
スペルの選択 |
SR + Shift + 下方向キーをすばやく 2 回 |
選択範囲をクリップボードにコピー |
Ctrl + C |
選択範囲の貼り付け |
Ctrl + V |
選択範囲の切り取り |
Ctrl + X |
ナレーターでテンキーを使用する
新しい標準キーボード レイアウトでは、ナレーターのコマンドを実行するのにテンキーを使用することができます。 片手で任意のオブジェクトにアクセスできるようにテンキーを設計しました。 ナレーターのすべてのコマンドでは、SR キー (多くの場合、テンキーを使用する場合は Insert キー) の使用が必要です。 SR キーが押されていないときと同様に、上方向、下方向、左方向、右方向、Home、End、PageUp、PageDown キーが動作します。 それらのキーは、単にアプリケーションに渡されます。 テンキーのレイアウトの詳細について、次に示します。
コマンド |
キー |
ウィンドウ内の最初の項目に移動 |
SR + Home |
ウィンドウ内の最後の項目に移動 |
SR + End |
現在の行を読み上げる |
SR + 上方向キー |
カーソル位置から読み上げる |
SR + 下方向キー |
現在の選択範囲を読み上げる |
SR + Shift + 下方向キー |
現在の選択範囲のスペルを読み上げる |
SR + Shift + 下方向キーをすばやく 2 回 |
ビューの変更 |
SR + PageUp |
ビューの変更 |
SR + PageDown |
前の項目に移動 |
SR + 左方向キー |
次の項目に移動 |
SR + 右方向キー |
現在の文字を読み上げる |
テンキーの 5 |
前の単語を読み上げる |
SR + Ctrl + 左方向キー |
次の単語を読み上げる |
SR + Ctrl + 右方向キー |
項目を読み上げる |
SR +Ctrl + テンキーの 5 |
項目のスペルを読み上げる |
SR + Ctrl + テンキーの 5 をすばやく 2 回 |
ナレーターのカーソルをシステム カーソルに移動 |
SR + テンキーのマイナス (-) |
項目にフォーカスを設定 |
テンキーのプラス (+) |
ナレーターがどの行および列にいるかを読み上げる |
Ctrl + Alt + Shift + テンキーの 5 |
標準キーボード レイアウト
次のセクションでは、ナレーターの新しい標準キーボード レイアウトと以前のキーボード レイアウト (現在はレガシーと呼ばれています) との違いについて説明します。 これらのセクションを通して、ナレーターで使用される最も一般的なキーを確認します。
ナレーターの入力学習モード
入力学習モードは、標準キーボード レイアウトの理解を手助けします。 入力学習モードを有効にするには、SR + 1 キーを押します。 そうすると、キーボードのキーを試して、キーの新しい機能を学習することができます。
フィードバックの提供の変更
フィードバックを提供する新しいキーボード操作は、SR キー + Alt + F キーです。 この操作は標準およびレガシー レイアウトの両方で動作します。
ビューの変更コマンドの変更
新しいコマンドは次のとおりです。
以下のキーを押す |
目的 |
SR + PageUp または PageDown SR + Ctrl + 上方向キーまたは下方向キー |
ビューの変更 |
一部のノート PC のキーボードでは、PageUp および PageDown キーが扱いにくい場所に配置されているため、上方向および下方向キーを使用してナレーターのビューを変更する代わりの方法を提供しています。
: ナレーターのビューを文字、単語、行または段落に変更すると、「現在の項目を読み上げる」コマンドによって、特定のビューの種類のテキストがより確実に読み上げられます。
ナレーターの音声の設定の変更
ナレーターの音声の設定を制御するために、次の変更が行われました。
コマンド |
キー 1 |
キー 2 |
音声の音量を上げる |
SR + Ctrl + プラス記号 (+) |
SR + Ctrl + テンキーのプラス (+) |
音声の音量を下げる |
SR + Ctrl + マイナス記号 (-) |
SR + Ctrl + テンキーのマイナス (-) |
詳細モードを引き上げる |
SR + V |
|
詳細モードを引き下げる |
SR + Shift + V |
|
文字の読み上げの切り替え |
SR + 2 |
スキャン モードの変更
ユーザーが使いやすいように、スキャン モードのプライマリおよびセカンダリ アクションのコマンドを変更しました。 これらのコマンドを使用するための新しいキーボード操作があります。
コマンド |
キー 1 |
キー 2 |
プライマリ アクション |
Enter |
Space |
セカンダリ アクション |
Shift + Enter |
Shift + Space |
汎用コマンド
これらのコマンドには、次の変更が加えられました。
コマンド |
キー 1 |
キー 2 |
検索モードの切り替え |
SR + Ctrl + Enter |
|
現在の時刻と日付を読み上げる |
SR + F12 |
|
オンライン サービスを使用して画像を説明する |
SR + Ctrl + D |
|
開発者モードを切り替える |
SR + Ctrl + F12 |
|
マウス モード |
SR + Alt + M |
|
アプリケーションにキーを渡す |
SR +3 |
|
ナレーターのカーソルをシステム カーソルに移動 |
SR + 始め角かっこ ([) |
SR + テンキーのマイナス (-) |
項目にフォーカスを設定 |
SR + 単一引用符 (') |
SR + テンキーのプラス (+) |
リンクされたアイテムに移動 |
SR + A |
|
注釈付きコンテンツに移動 |
SR + Shift + A |
|
親に移動 (構造ナビゲーションが提供されている場合) |
SR + Alt + 上方向キー |
|
次の兄弟に移動 (構造ナビゲーションが提供されている場合) |
SR + Alt + 右方向キー |
|
前の兄弟に移動 (構造ナビゲーションが提供されている場合) |
SR + Alt + 左方向キー |
|
最初の子に移動 (構造ナビゲーションが提供されている場合) |
SR + Alt + 下方向キー |
一般的な読み上げコマンド
次のコマンドが変更されています。
コマンド |
キー 1 |
キー 2 |
項目を読み上げる |
SR + Tab キー |
SR + テンキーの 5 |
項目のスペルを読み上げる |
SR + Tab キーをすばやく 2 回 |
SR + テンキーの 5 をすばやく 2 回 |
語句を繰り返す |
SR + X |
|
文書の読み上げを開始 |
SR + 下方向キー |
SR + Ctrl + R キー |
テキストの先頭に移動 |
SR + B |
SR + Ctrl + Home |
テキストの末尾に移動 |
SR + E |
SR + Ctrl + End |
文書を読み上げる |
SR + C |
|
最初からカーソルまでテキストを読み上げる |
SR + Shift + J |
SR + Alt + Home |
文字、単語、行、段落、ページの読み上げコマンド
コマンドの変更は次のとおりです。
コマンド |
キー 1 |
キー 2 |
現在の文字を読み上げる |
SR + コンマ (,) |
テンキーの 5 |
前の文字を読み上げる |
SR + M |
左方向キー (テキストの編集時) |
次の文字を読み上げる |
SR + ピリオド (.) |
右方向キー (テキストの編集時) |
現在の単語を読み上げる |
SR + K |
SR +Ctrl + テンキーの 5 |
現在の単語のスペルを読み上げる |
SR + K キーをすばやく 2 回 |
SR + Ctrl + 左方向キー |
前の単語を読み上げる |
SR + J |
SR + Ctrl + End |
次の単語を読み上げる |
SR + L |
SR + Ctrl + 右方向キー |
現在の行を読み上げる |
SR + I |
SR + 上方向キー |
前の行を読み上げる |
SR + U |
上方向キー (テキストの編集時) |
次の行を読み上げる |
SR + O |
下方向キー (テキストの編集時) |
現在の段落を読み上げる |
SR + Ctrl + K |
|
前の段落を読み上げる |
SR + Ctrl + J |
|
次の段落を読み上げる |
SR + Ctrl + L |
|
現在のページを読み上げる |
SR + Ctrl + I |
|
前のページを読み上げる |
SR + Ctrl + U |
|
次のページを読み上げる |
SR + Ctrl +O |
テーブルの読み上げ動作
テーブルの読み上げ動作環境を統一しています。 スキャン モードを使用していないときのテーブルの読み上げのキー操作は次のとおりです。
コマンド |
キー 1 |
キー 2 |
現在の行の次のセルに移動 |
Ctrl + Alt + 右方向 |
|
現在の行の前のセルに移動 |
Ctrl + Alt + 左方向 |
|
現在の列の次のセルに移動 |
Ctrl + Alt + 下方向 |
|
現在の列の前のセルに移動 |
Ctrl + Alt + 上方向 |
|
テーブル内の最初のセルに移動 |
Ctrl + Alt + Home |
|
テーブル内の最後のセルに移動 |
Ctrl + Alt + End |
|
現在の行見出しを読み上げる |
Ctrl + Alt + Shift + 左方向 |
|
現在の行を読み上げる |
Ctrl + Alt + Shift + 右方向 |
|
現在の列見出しを読み上げる |
Ctrl + Alt + Shift + 上方向 |
|
現在の列を読み上げる |
Ctrl + Alt + Shift + 下方向 |
|
ナレーターがどの行および列にいるかを読み上げる |
Ctrl + Alt + Shift + スラッシュ (/) |
Ctrl + Alt + Shift + テンキーの 5 |
テーブル セルに移動 |
Ctrl + Alt + PageUp |
|
セルのコンテンツに移動 |
Ctrl + Alt + PageDown |
関連項目
障碍のある方向けのテクニカル サポート
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